校長あいさつ
江津高校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
校長の橋本景子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
見渡す限りの日本海の水平線と大空のキャンバスいっぱいに燃え盛る豪壮な夕日。江津高校の生徒は雄大な景観の中で志を育み、成長してきました。小規模校のメリットを活かし、熱意ある教職員スタッフが、生徒一人一人をきめ細かく丁寧にサポートいたします。部活動も盛んで、学業とともに部活動にも打ち込める環境を整えております。地域と連携した数々のチャレンジなど、主体的・対話的で深い学びを実現するための仕掛けづくりに取り組み、これからの社会や地域に必要とされる人材育成をめざし、地域に愛される県立高校として努力してまいります。
中学生及びその保護者のみなさまへ
想像を超えるスピードで変わりゆく現代社会、新しいものが既存の価値観をどんどん上書きしてしまう今の時代に、どのような学びが必要なのか、そして、どこの高校を選ぶべきなのか。中学生のみなさん、その成長をこれまで支えてこられた保護者のみなさまにとっては、とても重要で関心の高い問題であると思います。
江津高校がめざす姿は「地域や社会に貢献するために挑戦し、未来を変えていく力をもった人材」を育成する学校です。学校の中で学ぶだけでなく、地域の人々と連携した活動を通して、幅広いものの見方や考え方、多様な価値観に触れることができ、そのことが皆さんの成長につながっていきます。江津高校は「自らの成長のために挑戦しようとする生徒」を求めています。自らの成長とは、新たな自分を創っていくことです。挑戦とは、努力や創意工夫によって失敗を乗り越えようとする情熱のことです。「自分が未来をつくる、地域をつくる」など「やってみよう」という気持ちをもっている中学生のみなさん、江津高校は皆さんを待っています。保護者のみなさま、未来を担うお子様の進学先として、ご検討くださいますよう、よろしくお願いいたします。
地域のみなさまへ
「石見のや高角山(たかつのやま)の木(こ)の際(ま)よりわが振る袖を妹(いも)見つらむか」
江津高校の中庭に面した渡り廊下の壁には、この柿本人麿の有名な歌が人麿の肖像画とともに書かれています。人麿が石見国に妻を残して上京する時に詠んだ歌と言われますが、直訳すれば「石見の高角山の木々のあたりから私が振っている袖を妻は見ているだろうか」となります。愛しい妻を残して旅をする人麿の心情が伝わってくる歌ですが、私はこの「妻」は石見の豊かな自然や人情の象徴であり、人麿は幸せであった石見での日々との別れを惜しんで詠んだのではないかと勝手な想像をしております。
江津高校では、このような石見の豊かな自然、人情に見守られながら、地域についての学びを進めております。地域のみなさまの協力を得て、地域のみなさまと協働し、地域の良さや課題について学び、その学びを自身のキャリア形成や地域未来に活かせるよう、生徒たちに主体的な学びを追求させたいと考えております。学校と地域との連携のもと、生徒がみなさまと出会う機会を大切にしたいと思っておりますので、今後ともご協力を賜りますようお願い申し上げます。みなさまとの出会いに心を震わせ、自ら歩き出す江津高生が生まれることを期待しております。