校長あいさつ

*校長 江川 数司
校長 江川 数司

 江津高校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 今年度より校長に着任いたしました江川数司です。どうぞよろしくお願いいたします。
 本校は創立60周年を一昨年に迎え、創立時の精神に立ち返って「脱皮」をめざしている学校です。「脱皮」とは、文字どおり「皮を脱ぐ」ことです。脱皮を繰り返し、最後は色鮮やかな模様をつけ、成虫となって羽ばたいていく生き物。あたかも、本当の自分の姿は最初から「こうあるべきだった」と知っていたかのように成長していきます。
 本校も原点に戻り、理想の姿に向かって生まれ変わっていきます。地域と連携した数々のチャレンジ ー課題解決学習KAWARAプロジェクトや仲間との協働のあり方を学ぶ研修旅行ー など、主体的・対話的で深い学びを実現するための仕掛けづくりに取り組み、これからの社会に必要とされる人材育成をめざします。そして、脱皮する努力を続けてまいります。

 中学生及びその保護者のみなさまへ

 想像を超えるスピードで変わりゆく現代社会、新しいものが既存の価値観をどんどん上書きしてしまう今の時代に、どのような学びが必要なのか、そして、どこの高校を選ぶべきなのか。中学生のみなさん、その成長をこれまで支えてこられた保護者のみなさまにとっては、とても重要で関心の高い問題であると思います。
 慶應義塾大学の安宅和人氏は『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』の中で、「未来=夢×技術×デザイン」と定義されていますが、これを学習指導要領に示された学力の要素で解釈すると次のようになるといえます。「未来(を生きる力)=夢(学びに向かう力・人間性)×技術(知識・技能)×デザイン(思考力・判断力・表現力)」。江津高校では、これまでの知識偏重の教育を抜けだし、思考力・判断力・表現力を育成し、学びに向かう力や人間性を涵養する教育に重点を置いて取り組んでいます。知識の量や技能の高さのみで優劣を競うのではなく、「なぜ学ぶのか、この学びが自分や社会にとってどういう意味があるのか、どのように未来や地域に活用できるのか」などを問う姿勢を大切にします。
 見渡す限りの日本海の水平線と大空のキャンバスいっぱいに燃え盛る豪壮な夕日。江津高校の生徒は雄大な景観の中で志を育み、成長してきました。熱意のある教職員スタッフと、全校生徒約200人という学校規模が、生徒一人一人を丁寧にサポートいたします。部活動も活発で、学業とともに部活動にも打ち込める環境を整えております。江津高校はこれからの社会や地域に必要とされる人材の育成をめざし、地域に愛される県立高校として努力してまいります。「自分が未来をつくる、地域をつくる」など「やってみよう」という気持ちを持っている中学生のみなさん、江津高校はみなさんを待っています。保護者のみなさま、未来を担うお子様の進学先として、ご検討くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 地域のみなさまへ

 「石見のや高角山(たかつのやま)の木(こ)の際(ま)よりわが振る袖を妹(いも)見つらむか」
 江津高校の中庭に面した渡り廊下の壁には、この柿本人麿の有名な歌が人麿の肖像画とともに書かれています。人麿が石見国に妻を残して上京する時に詠んだ歌と言われますが、直訳すれば「石見の高角山の木々のあたりから私が振っている袖を妻は見ているだろうか」となります。愛しい妻を残して旅をする人麿の心情が伝わってくる歌ですが、私はこの「妻」は石見の豊かな自然や人情の象徴であり、人麿は幸せであった石見での日々との別れを惜しんで詠んだのではないかと勝手な想像をしております。
 江津高校では、このような石見の豊かな自然、人情に見守られながら、地域についての学びを進めております。地域のみなさまの協力を得て、地域のみなさまと協働し、地域の良さや課題について学び、その学びを自身のキャリア形成や地域未来に活かせるよう、生徒たちに主体的な学びを追求させたいと考えております。学校と地域との連携のもと、生徒がみなさまと出会う機会を大切にしたいと思っておりますので、今後ともご協力を賜りますようお願い申し上げます。みなさまとの出会いに心を震わせ、自ら歩き出す江津高生が生まれることを期待しております。

令和2年4月 校長 江川 数司

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